体験談 #03
妻に打ち明けた日のこと
2年間抱えていたことを、言葉にしたあの夜。
この記事は「43歳で初めて中折れした夜の話」「EDを2年間、ひとりで抱えた話」の続きです。
妻に「元気ないね」と言われた翌日、オンラインクリニックを予約した。
でもその前に、もうひとつやらなければならないことがあると思っていた。
妻に話すこと、だ。
受診して薬を処方してもらっても、何も説明しないまま続けることに違和感があった。
妻は何も知らないまま、俺だけが動いている。
それがなんとなく、ずるい気がした。
2年間、ずっと隠していた。
そのことへの後ろめたさもどこかにあった。
「話そう」と決めるまで
打ち明けるタイミングを探して、3日が過ぎた。
子どもが寝て、二人だけになった夜。
テレビを消して俺から切り出した。
「ちょっと、話したいことがあるんだけど」
妻がこちらを向いた。
なんとなく、察している顔だった。
「ここ2年くらい……中折れが続いてて。EDだと思う。ずっと言えなかったんだけど」
言葉にしたら、思ったより短い文章だった。
2年間、頭の中で何度も考えていた言葉なのに、実際に口に出してみたら、それだけだった。
妻はしばらく黙っていた。
妻の反応は、俺が想像していたのと違った
正直なところ、どんな反応が来るか怖かった。
「なんで今まで言わなかったの」と責められるかもしれない。
「私のせい?」と傷ついてしまうかもしれない。
最悪の場合、二人の関係が変わってしまうかもしれない。
そういう不安が頭の中にあった。
でも妻は、しばらく間を置いてから、こう言った。
「そっか。大変だったね」
それだけだった。
責めなかった。
驚きの声も上げなかった。
ただ「大変だったね」と言った。
その一言が、2年分の何かを溶かした気がした。
俺は、少し泣きそうになった。(実際には泣かなかったけど)
「クリニックに行こうと思ってる」と続けると、「それがいいと思う」と言ってくれた。
それ以上の追及もなかった。
打ち明けた後、何が変わったか
ひとつ確かなことがある。
打ち明けてから、楽になった。
秘密を抱えているというのは、想像以上に重たい。
2年間、毎日その重さを持って生活していたんだと、降ろしてみて初めてわかった。
言葉にしたことで、俺だけの問題から二人で向き合う問題に変わった。
それだけで、半分以下になった気がする。
妻との関係も、少し変わった。
あれ以来、スキンシップを俺のほうから避けることがなくなった。
うまくいかない日でも、隠さなくていいと思えるようになったから。
オンライン受診をしてみた
打ち明けた翌日、レバクリで予約したオンライン診察を受けた。
スマホで問診票に答えて、ビデオ通話で医師と話す。
診察は15分もかからなかった。
「心因性EDの可能性が高い」という判断で、シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)を処方してもらった。
1錠246円。
クリニックの受付で誰かに会うことも、待合室で過ごすこともなく、すべてが終わった。
「こんなに簡単だったのか」と思った。
2年間踏み出せなかったことが、30分で片付いた。
薬を使い始めて、変化はすぐに感じた。
ただし俺の場合、薬だけで解決しようとは思わなかった。
「薬に頼り続けるのは不安」という気持ちが最初からあったからだ。
だから並行して、体のベースを上げることも始めた。
サプリを試したり、生活習慣を見直したり。
そのあたりの話は、別の記事に書いている。
伝えたいこと
この3本の記事を通して、俺が一番伝えたかったのはひとつだ。
ひとりで抱え込まなくていい。
2年間、誰にも言わずにいた。
その2年間は必要なかったと思っている。
受診のハードルは思っていたより低かったし、妻に打ち明けたら拍子抜けするくらいあっさり受け入れてくれた。
怖かったのは、全部俺の頭の中だけにあった。
同じような夜を過ごしている人がいたら、「まず一歩」だけ踏み出してみてほしい。
受診でも、パートナーへの相談でも、サプリを試してみることでも。
なんでもいい。
動き始めると、世界は少し変わる。
俺がそうだったから、これだけは自信を持って言える。
▼ まこっちゃんが実際に使ったもの